敦賀市高校生合同文化祭振り返り

敦賀市高校生合同文化祭TonTeen2024

~只今、青春中~

2024年8月11日(日)9:30~19:00

敦賀市きらめきみなと館イベントホール-小ホールに​おいて

敦賀市高校生合同文化祭TonTeen2024~只今、青春​中~とFUKUIサブカルフェス2024を同時開催。

今年度で4年目となる開催でサブカルをテーマとしたステージ企画、アイドル​グループによるライブステージ、模擬店販売、キッチンカー販売、TVゲーム​対戦企画、謎解きスタンプラリー、敦賀市2次元キャラのアテレコ動画やグッ​ズ制作によるPRを行いました。


高校生を始め市民のみなさま、行政、TVや新聞などのメディアに広く周知さ​れ一般1,900名/高校生600名 合計2,500名の集客を達成。


合同文化祭内の企画では大人では躊躇するもの(ボディビル、告白など)を行​い、且つ盛り上がりはもちろんLGBTQのカミングアウトなど一般的な高校の​文化祭ではしづらい企画も実現。

高校生(着眼点・トレンド)×YEG(推進力・実行力)×行政(地域課題・資金力)の

三者の力が生み出した「イベントを超えた」地域ブランディング

YEGがハブとなり、高校生-行政-民間企業を「繋ぐ」まちづくりプレイヤー育成プロジェクト

大学生が少なく高校を卒業すると市外・県外へ進学しUターン・Iターンが弱い地域に加え、新幹線延伸の受​け皿としてのイベントが少ない中で「新たな敦賀の文化や伝統」※1として高校生側から目標の提起があり​地元でのビッグイベント運営を通したキャリア教育を目的とする。

資金面ではクラウドファンディングに加え県や市の負担金で予算立てを行い敦賀YEGと共同で企画。

予想以上に反響があり企業とのコラボCMの作成や就職などにも繋がった。

地域アイデンティティの共有による、行政課題予算組のアイデア、実行に寄与しており行政をはじめ各課題​への解決を実現。


それぞれの立場における、地域との関わり方の課題を相互に扶助することで、イベントだけではない継続的​な関係構築。


敦賀市では閉鎖的な高校文化祭(他校へは入場不可)となっており、その反動と高校数が少ない故の集まり易​さを活用し、学校間の垣根を超えた交流と自由な発想が可能となった。


福井県

おとまち/サブカ​ルフェスによる​イベント開催

「しあわせランキング指​標」の文化部門が全国的​に下位であることに対す​る取組

敦賀YEG

×

高校生

高卒学生の市外流出、

Uターン政策のアイデア

柔軟な発想や高校生ブラ​ンドの活用、リクルート

敦賀市

循環システム※2​による地元志向​の向上

民間企業

コラボCM制作​や番組出演

就職実績

TonTeenプロジェクト

TonTeenは当初、コロナ禍で思うような青春を送れなかった高校生たちの「失われた​青春を取り戻したい」という想いによってスタートしました。

初年度の開催から今年で4年目。

コロナも収束し、もう開催する必要がないのではないかとの意見もありましたが、高​校生たちより、コロナでの縛りがなくなったからこそTonTeenは「失われた青春を取​り戻したい」という想いから脱却し、今年からは、TonTeenを「新たな敦賀の文化や​伝統」にしていきたいという想いに変わりました。


「TonTeen」とは、「敦賀の敦:Ton」と「10代の若者:Teenager」を合わせた造語​で、2021年の初年度に開催された風会議(各校高校生―YEG―敦賀市観光部新幹線​誘客課)の中で決定され、現在では高校生だけでなく市民にも浸透している


※1「新たな敦賀の文化や伝統」とは…若者と大人が協働し、敦賀というまちを盛り上​げ、各々の地元敦賀への想いを高め、社会人になった際に敦賀に戻ってきたいと思っ​てもらえるようにする。

創意工夫

  • 2024年度では高校生の実行委員数が50名となり、YEG同様の組織図を作成
  • 全体総括、SNSを活用した広報、模擬店、ステージ、クラファン、総務の各部署を設置
  • 人員配置や主な企画も高校生自身が行うことで、高校生の社会経験の補助となり、 YEG とし​ての実働カロリーの削減にも繋がっている


  • 役​員​会ならぬリーダー会を開催し、議題に対しての審議などを行い、全体会へ上程
  • 実​行委員メンバーの各々が主体性を持って行動し、敦賀YEG実行員メンバーのフォローのも​と、情報共有や進捗管理などを高校生が自らで行う活動を通し、学生のキャリアアップ​につながっている
  • 高校​生をフォローする中で、敦賀YEGメンバーのスキルアップにも繋がっている

他団体との連携


~YEGがハブとなり、高校生-行政-民間企業を「繋ぐ」まちづくりプレイヤー育成プロジェクト~


これまでは敦賀YEG主催のイベント(地域のお祭りイベントなど)に高校生を中心とした学生に参加してもらい、まちの賑わいづく​りの一部を体験してもらう形だったが、敦賀YEGとして「自らがプレイヤー」というポジションから、プレイヤーを発掘し、まちづ​くりを担うパートナーと繋ぐ「プロデューサー」へと 舵を切り替えるきっかけに。


TonTeenでは、高校生が主体となって、自らがまちづくりを推進する一員として活動するというプロジェクトとしました。

(敦賀YEGはフォローする立場に)


これにより地域アイデンティティの共有による、行政課題予算組のアイデア/実行に寄与し、それぞれの立場における、地域との関​わり方の課題を相互に扶助することで、イベントだけではない継続的な関係を構築。


それぞれの課題・欲するアイデア


  • 福井県=「しあわせランキング指標」の文化部門が全国的に下位であることに対する取組
  • 敦賀市=高卒学生の市外流出、Uターン政策のアイデア
  • 民間企業=柔軟な発想や高校生ブランドの活用、リクルート
  • 高校生=「新たな敦賀の文化や伝統」をテーマに、地元でのビッグイベントを開催したい


行政との連携


2021年度は福井県文化課より「音楽・文化を活用したまちづくり推進事業」に参画(福井県連への依頼)

 >コロナ渦がありオンライン開催。音楽文化推進として進めていた「おとまち」に参画できるよう働きかける。

2022-3年度は同じく福井県文化課「おとまち@ふくい-音楽の集い実行委員会」に参画(福井県連への依頼)

 >楽器体験ブースと共同開催。予算的に使いにくかったため使いやすい形態を提言。

2024年度は同じく福井県文化課より敦賀YEG指名でサブカルフェス開催のラブコールがあり敦賀若者文化補完計画推進​実行委員会としてFUKUIサブカルフェス2024をTonTeenと同時開催。

 >予算的には自由度が高いがテーマの設定に難しさを感じたが県との共働における道筋が見えた。高品質化が課題。


また県の別事業や敦賀市よりイベントと絡めてご当地キャラのPRの直接の依頼など、TonTeenを通して地域や行政から​の信頼が増している。

成果・実現


以前から官民一体となった風会議などを行っていたことが礎となり、敦賀YEGと高校生で作る実行委員会、福井県、敦賀市との繋がりを最​大限に利用。今まではもちろん次年度も福井県より負担金が決定しており、クラウドファンディング、前年度の繰越金と併せた予算建てが​できている

また、これを経て県の別事業(エキカレ/しあわせを呼ぶ福井の方言など)、敦賀市では新しい総合計画の策定(市民ワークショップ)への高校​生の参画やPR事業にも繋がっている。


また、TonTeenを経て高校生にも使いやすい補助金を敦賀市に提言。

商業体験支援事業として実際に採用されTonTeenでも模擬店として活用している。


運営面に関してはその他イベントなどでも高校生ボランティアスタッフ動員などの協力があり円滑に実行できている。

地元ケーブルTVやラジオ局では高校生との共同番組を制作、企業からは名産品のPR CMへの出演、就職などに繋がっている。


※クラウドファンディングの活用

124万円(2022年度)→136万円(2023年度)→234万円(2024年度)と伸びており、これによりYEGメンバー内の協賛に頼らず大きなイベン​トが成立している。

新規性

事業の自走化について~

現在は敦賀YEGの事業としての位置づけだが2年後に高校生メンバー+OB/OG+YEGからの出向者数名程度の独立した組織による事業化を目指す。


YEGの「イベント運営の経験者」としての目線についてはTonTeen卒業生が担う形になり事前会議でのアドバイスや当日のスタッフとして参画。

実際に卒業生である現役大学生にはTonTeenに感化され、まちづくり系の学部(地域政策)に進学し「将来は地元に関わりたい」といった意見や、​教師を目指し地元の高校教師となって「学校側としてTonTeenに関わりたい」との声もあり、良い循環が実現している。


「まち」や「行政」からも注目が高まっており資金面・運営面でも自走に近づいている。

※2 循環システム

福井県交流文化部文化・スポーツ局文化課 様


福井県では、「福井がおもしろい」を合言葉に若者やよそ者が集まる「チャレンジ№1ふくい」を目指しています。

従来の枠にとらわれない発想やチャレンジを応援し、ワクワクドキドキの「もっとおもしろい福井」を創造するため、この​たび、敦賀YEGと連携し、高校生のアイデアによる「FUKUIサブカルフェス2024」の開催を支援しました。


敦賀YEGは、これまでも、若手人材の県外流出など地域課題の解決につながるよう、地元高校生のやりたいことを尊重しな​がら、「高校生が主役の活動」を本気で応援してきました。

2024年度は、さらに、敦賀YEGと福井県による実行委員会を設立し、サブカルチャーなどの若者文化を活用した地域活​性化や新たな観光コンテンツづくりに向けた活動へと発展させました。


こうした敦賀YEGの若者チャレンジ応援の精神は、今後の住む人も訪れる人も楽しい地域づくりにつながるものと大いに期​待しています。 


敦賀市長 米澤光治 様


TonTeenは開催4年目を迎え、幅広い世代の市民が楽しめるイベントとして定着しています。

YEGのサポートを受けながら地元高校生がイベントを作り上げる姿は、市民が主体となってまちづくりに取り組む重要性に改め​て気付かせてくれました。

まちづくりの大きな契機となる新幹線開業を一過性の盛り上がりとしないためにも、担い手の発掘・育成を通じて、将来にわた​るまちづくり人材が育つ仕組みを作っていくことが重要であり、TonTeenはまさにこの理念を実践している事業といえます。


また、TonTeenの運営に携わる高校生は年々増加しており、イベントの自走化も近いと伺っています。

新たな敦賀の文化や伝統を築くという活動は、地域のために活動したという自信や愛着につながり、敦賀で生まれた子どもたち​が敦賀で働き、そして次代の子どもたちを育てていくという、本市総合計画に掲げる好循環モデルを後押しする取組みだと確信​しています。

TonTeenを支えるYEGに敬意を表しますとともに、これからも市と一体となってまちづくりに取り組んでいただくことを期待し​ています。

【中日新聞】「ダンス、音楽あす配信 敦賀、若狭町の高校生ライブ」

https://www.chunichi.co.jp/article/351976

【福井県】報道発表資料「おとまち@プロジェクト」・TonTeen君のミカタ!2021」をライブ配信

https://www2.pref.fukui.lg.jp/press/view.php?cod=536aW41634631650ba&whence=334

【日本商工会議所】セレクト地域短信 会議所ニュース「CFで高校文化祭支援 目標2倍超の運営費達成」

https://ab.jcci.or.jp/article/68441/

【日本商工会議所】石垣 YEG(青年部)フラッシュ 「学校間を超えたつながりや仲間づくり、キャリア教育をYEGがサ​ポート~敦賀市高校生合同文化祭 TonTeen~」

https://ab.jcci.or.jp/article/94506/

【地元若手映像クリエイター AITHRA.INC.】TonTeen プロモーションビデオ

https://youtu.be/FPzTk9X32gU?si=xZQBLChwEDuoDtZY

【北前船のカワモト × TonTeen2024】TonTeen企業スポンサーコラボCM

https://youtu.be/xkje07zWNSw?si=e1mfjCfOBP5dCbFr

【地元ケーブルテレビRCN】イベントリポート「4高校が協力して開催!敦賀市高校生合同文化祭『TonTeen2022』」

https://youtu.be/WqGc5dADpfg?si=MMWIBRCl0PAfsEUg

【地元ケーブルテレビRCN】イベントリポート「TonTeen2023 僕たち・私たちの143日間」

https://youtu.be/e3UQ0oDG4Aw?si=XoWWUnE_n7y5-Qox

※なお、このcanvaページ作成をはじめ資料のオンライン共有などの手順につきましては高校生から得たスキルを活用しております。